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愛犬skylla(スキュラ)と共に14年。

我が家には、2匹の愛犬がいます。母親のスキュラと娘のルチアですが、今日は、母親のスキュラについて語りたいと想います。スキュラは、私の娘がつけた名前です。ひと昔前に流行った、ぷよぷよゲームのキャラに出てくる下半身が犬の少女の名前です。愛犬の名前を仕事場“オフィス ルーカス”につけている銅版画家の山本容子さんにあやかって、私も“オフィス・スキュラ”をコピーライターのOffice名にしています。


愛犬skylla(スキュラ)と共に14年。 _c0202832_5121623.jpg
スキュラの生まれは、京都。母親は、ハスキー犬。父親は、黒い雑種犬。だから、mixなのですが、我が家にもらわれて来た時から、それはそれは、賢い女の仔犬でした。見るからに、黒い柴犬そのもので、よく柴犬と間違えられました。目の上の白い点が、麻呂のようで上品さを醸し出しています。胸毛は白。足元も白。全体の毛並みは黒で、目が凛として、凛々しい顔立ちから、よく雄犬でしょう?といわれたハンサムレディでした。1996年9月6日生まれだから、クロクロ・・・(笑)
もうスキュラも、先月の誕生日で14歳を迎えました。








スキュラの名前は、発音がむつかしいのか、近所のおばさまには、何度言っても、シュキラちゃんといわれています。日頃、我が家では、スキュラは、スキュと、ルチアは、ルチと、縮めた愛称で呼びかけています。そのスキュと同じく、お隣にもゴールデンレトリバーの愛犬がいたのですが、この春、天国に召されました。血統書つきの大型犬は、寿命が短いのでしょうか。お向かいさんちにも、スキュと同い年の愛犬が飼われていますが、mixなので、まだ元気です。


愛犬skylla(スキュラ)と共に14年。 _c0202832_5143292.jpgスキュラは、幼い頃、家の中でも飼っていた時期があり、よく子どもたちが悲しい顔をしていたり、両親に叱られて泣いていたら、横にそっと寄り添い、ペロペロと顔を舐めて、まるで子どもたちの悲しみを慰めているようでした。動物には、人の心を癒す魔法があるかのようで・・・時折、私もしんどくてソファーに横になっていたら、スキュが横に来て、どうしたの?といいいたげな表情で私を心配顔で見つめてくれました。その眼差しに、どんなにか救われたことでしょうか。ありがとうね、スキュラ。

もう、14歳になったスキュラは、人間でいうと、満70歳にあたります。もう、すっかりおばあちゃまです。そうですね、最近は、めっきり、お散歩も行きはよいよい、帰りはしんどそう。こちらも、年をとっていくように、犬も年齢を重ねているのです。最近は、目元に白髪のような毛が増えてきています。そんなことを思い巡らし、雑誌を読んでいたら、新聞記事で、獣医さんが書いたコラムを友人が送って来てくれた話が目に止まりました。NEW YORKでの話しです。




愛犬skylla(スキュラ)と共に14年。 _c0202832_5155852.jpg「 10歳になった犬を見送った家族がいました。夫婦が人間に比べて犬の命が短いことを嘆いていると、6歳の息子がこう言いました。“人はどうしたら、いい人生を歩めるかを学ぶために生まれるんだ。みんなを愛し、みんなにナイスにできるようにね。でも、犬はそういうことを、最初から全部わかっているんだ。だから、長くステイしないんだ。”この少年の説明は、私が今まで聞いたどんなものより癒されるものでした。そして、気付かされたのです。犬が人生の先生だったら、私たちはこういうことを学ぶでしょう。愛する人が帰って来たら、喜んで駆け寄り迎える。楽しいことへのチャンスを絶対に見逃さない。新鮮な空気や風を顔に受けるピュアな幸せを喜ぶ。毎日、走り回ったり、ふざけたり、ジャンプしたりする。アテンションを喜び、スキンシップを受け入れる。軽く唸れば済む時に噛み付かない。暖かい日には、草っぱらに寝転がって休憩。暑いに日は、水を沢山飲んで、日陰に居る。Happyな時は、身体中で喜びを示す。ただ長いだけのシンプルな散歩を楽しむ。食べることを心からエンジョイし、充分食べたら、ごちそうさま。自分に忠実に、自分に嘘をつかない。自分の欲しいものが埋まっていたら、見つかるまで掘る。もし、誰かが悲しんでいたら、何も言わずにただ傍に寄り添う。日々をありがたく送る。毎日の全てを楽しむ。Live Simply, love generously, care deeply, speak kindly 」
by clematis-myu | 2010-10-27 05:16 | エッセイ