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主役リタの衣装をセレクト。


c0202832_233593.jpg4月の初めの週末土日、私は、上京し、横浜のcafeを会場に上演した娘の二人芝居『リタの教育』のお手伝いに駆けつけました。お陰さまで、二日間とも、全公演(3公演)は、チケット完売で満員御礼札止めの大盛況!観に来てもらえたお客さまと一緒に、私も、母と言う立場を越えて、一観客としての感動も得ることが今回できたのでヨカッタです。

前回のひとり芝居『売り言葉』は、2012年の新春公演http://myclematis.exblog.jp/17353154/でしたので、もう2年の歳月が流れています。あのときは、衣装が着物で3場面の着付けを裏方としてしたので、実際の娘の本番の舞台をこの目で観てないのです。動画をビデオカメラで撮影したDVDでの観賞でしたが、今回は、衣装は、洋服なので、私の手は必要でなく、娘が3パターンの着替えをするだけでヨカッタので、本番を観つつ、演技をデジカメ撮影することに勤しみました。

でも、それだけでは、お愉しみ感が薄いので、娘が前説の役目を私に与えてくれました。そのことは、また、後日、ブログに綴りますが、今回は、主役リタの衣装に注目して欲しいことを綴ります。





それで、今回は、その衣装のファッションが、芝居の脚本の時代考証として、70年代後半から80年代の話しでしたので、ちょうど、私の若き日のモードがそれにふさわしいとなり、娘から、当時のお洋服があるなら、貸して欲しいと頼まれました。

昔の服は、だいぶ処分したのですが、どうしても想い入れのあるファッションは、残してとって置くのが私のMOTTAINAI病でして(苦笑)
でも、今回も、この舞台のために取って置いたかのようなお洋服があることに我ながらビックリするやら苦笑いです。本当は、ヒッピー風なモノも出したかったのですが、全てはコーディネイトが無理なので、主人公のリタがどう物語りで成長し、展開するかを台本を読み解き、具体的なイメージを自分なりに決めました。

今回の『リタの教育』は、現代版マイフェアレディのような筋書きです。ガサツな育ちの美容師リタが、自分磨きのために、大学教授フランクに個人授業を受けて、教養を身につけていく。


c0202832_0341284.jpg最初の一場面は、
ヘアサロンで働く美容師の雰囲気が伝わるworkモードがいい。それには、ウエストポーチなどがついた汚れてもいいダークカラーの服に、袖まくりができる薄手のカーディガン。外に出る時は、薄手の黒いインド綿のロングコートを無造作に羽織る。
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c0202832_036887.jpg二場面は、
個人レッスンで教養や知識を身につけたリタが、更に海外旅行に出て、見違えるように洗練されたファッションで登場する。それには、脳を活性化させるペパーミントカラーのツーピース。肩パッドを入れて、太いベルトをウエストに締めたモードが印象的に観客の目を惹くだろう。
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c0202832_0383520.jpg三場面には、
季節は、冬、厚手のウールのコートを羽織ったリタが、久しぶりに大学教授フランクの部屋にやってくる。コートを着たままの演技が続くので、インナーにはそれとなく時代が匂うKENZO(高田賢三)のオリエンタル調な花柄のスカーフを首に巻いて、レースカットのシルクのブラウスを着て、薔薇の花柄が華やかな水色のロングの巻きスカートで、颯爽とリタが登場する。
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以上のような展開で、場面毎に、印象的なリタの変貌ぶりを表現したつもりです。洋服の他にも、ショルダーバックやアクセサリーもその当時のイメージを重要視して私物を提供。昔、私が貿易の仕事をしていた時期に英国のバイヤーから頂いた陶器製のペンダントトップもいいアクセントになり嬉しかったです。しかも、この脚本は英国の作家さん。イングランドの風が吹かせられたらいいなと想いながら小物もセレクトしました。

それをスタイリングする前に、娘に決定権を与えて、LINEで、コーディネイトした洋服の写真データを数パターン送りました。どれをどう着こなすか、何をチョイスするかは、演出も手掛ける娘に委ねました。それで、先程解説した3パターンの展開に決着したのです。


選外で、洩れた服は、どんなものがあったか。これは、ほんの一部ですが、最初に私がコーディネイトしたパターンはこんな風に沢山ありました。
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でも、一番に決定したのが、宣伝用のチラシの写真撮影の時、会場となったcafeで洋書の本棚をバックに無地のミントカラーの洋服が選ばれたことから、イメージが決定しました。そのビフォーは、渋いダークカラーのモスグリーンの服に、アフターは、上品なシルクのブラウスに花柄の巻きスカートというような感じです。

たかが、衣装ですが、これにも、リタの成長の変化が意図されています。ペパーミントは、脳を活性化するイメージでもあり、大学教授フランクが愛用している英文タイプライターの色もペパーミントの上品な水色です。衣装が、話しの筋を彩る。その役割を担ってくれたなら、私の若き頃に着ていた洋服たちが、舞台衣装という名で、また甦ってくれて、不思議なタイムスリップをしてくれた3時間は、私にとっては、至福の夢時間でもありました。

当日、3公演の舞台に、横浜まで、足をお運びくださったお客さま、本当にありがとうございました。舞台裏のプロセスでしたが、衣装選びの一齣を、お披露目して、その余韻に浸ってもらえたら嬉しいです。
by clematis-myu | 2014-04-17 01:14 | LIVE