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c0202832_352711.jpg先月、予てより行きたかった芸術家の記念館に行って来ました。嘗て、その人が暮らしていた棲家であり、作品を生みだす工房でもありました。そこは、京都・清水寺の麓の五条坂の民家で、「河井寛次郎記念館」という所です。同館のことは、日曜美術館でこの春に観て以来、ぜひ訪れてみたいと恋焦がれていた聖地でもありました。http://www.kanjiro.jp/

河井寛次郎氏のことを陶芸家と一言では片付けれられない、詩人でもあり、陶芸以外にも木工作品やあらゆる生活用具を審美眼で見出し、創りだす巨匠です。河井寛次郎記念館の栞のサブタイトルには、―土と炎の詩人、その作品、陶房、登窯、コレクションを公開―と記されているように、ありとあらゆる道具が、河井氏の手にかかると作品になる代物ばかりでした。それらは、そこに存在することが、測ったように美意識で置かれていて、また、彼の手にかかり、創られていて、暮らしの道具なのに、既にそこにあるモノ全ては、彼のART作品であり、彼の美的財産であり、彼の産んだ分身であるとさえ感じました。
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c0202832_31049.jpgそして、ここに訪れて、彼が棲んでいた部屋や、彼が作品を誕生させた窯や、工房を実際に体感した時、静寂の風が身体を吹き抜けて行きました。何とも言えないこの体感は、日本家屋が持つ独特の存在感でしょうか。椅子も、テーブルも、木肌の温みも、庭の石も、硝子戸の光も、なにもかもが、そうそこに、息づいているのです。まるで、主が居ない今も、そこで呼吸しているかの如くに…。




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by clematis-myu | 2013-07-16 02:31 | Art